海浜生物 | autochromatics differencia

海浜生物

久しぶりに素敵な変態芸術家さんを発見しました。以前「世界まる見え」で紹介されたようなのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが。

このテオ・ヤンセン(Theo Jansen)氏は、プラチューブによって構成され、風を栄養源として活動し、オランダの砂浜を徘徊する「人工生命体」を次々と生み出しています。氏は、いずれそれらの人工生命体たちを、プラチューブを遺伝子コードの単位として、自律的に遺伝交配して進化していくところまで実際の生命体に近付けたいと語られています。その法外な夢の実行性はともかくとして、何よりもこのプロジェクトがもつ物語性が素晴らしい。そして、生み出されたこの人工生命体たちの幾何学的な造形美と機能美。少なくとも、この人工生命体たちは「複雑にして不規則な高次の秩序」を具現しており、そこがこの人工物にわれわれが「生命の息吹」を感じとってしまう所以をなしているようです。

Youtubeで調べれば幾つかこの生命体が実際に活動している動画も出てくるので、是非観てみて下さい。それにしても、実際の生命体に近付けるには、少なくとも摂取した栄養素を身体の構成分へと合成する仕組みが必要なはずですが、氏はこれをどのように解決するお考えなのでしょうか。実に興味深い。

テオ・ヤンセン氏のHP

http://www.strandbeest.com/

日本語の紹介ページ

http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/holland_s/07/index.html

 今夜の晩御飯


12/12-1

12/12-2

メニュー

トマト畑のチューリップ

手羽先入りキムチスープ(残り物+α)

黒米入り御飯

札幌時代、近所に小さな店構えの定食屋さんがあったのですが、私を含め友人たちはその店の暖かい雰囲気が好きで、足繁く通っていました。その店で、日替わり定食として「鶏肉のチューリップフライ」が出てくることがありました。私はそれが好物で、メニューにあるといつも決まってそれを注文していました。先日たまたま鶏肉のチューリップを使った料理を目にし、懐かしさも手伝って作ってみました。手羽中を開いてチューリップにし、塩胡椒を振ったあと片栗粉をまぶしてオリーブオイルで焼き、いったん取り出して他の野菜を炒め、カットトマト缶を入れてしばらく煮ます。そして、ローリエ、バジル、チリペッパーを入れて香りを付け、ヨーグルトも加えて酸味を足します。チューリップにするのにコツが要りますが、馴れれば手早く開けます。その過程で手羽先が余るので、昨日の残りのスープに入れて、キムチスープにしてみました。