莢隠元の恐怖
今日は午後に入りしなにある論点に躓いて、思考が立ち往生したまま二週間ぶりに大学へ向かう。博士課程の願書を取りに行くためだ。大学は学園祭が始まろうとしていたが、それを横目に足早にキャンパスを去る。帰りの電車のなかでも延々と堂々巡りを続け、もう今日は進まないかと思われたが、夕方を過ぎて茫漠とした思考が次第に形を成し始め、(大袈裟に言えば)「惑星が一列に並んでくれるように」論点が整序されていった。深夜から一気に論を展開し、書きかけの章に片をつけ今に至る。結果かなり煩雑な議論になったが、なかなか興味深い論点が出てきたように思う。客観的に見てもらわなければ自分でも評価できないわけだが。研究生活において、こうした「啓示が降りてくる」ような瞬間というのは最も知的興奮を誘うものだ。日々こうした興奮に包まれていたいものだなあ……。
今日の晩御飯。
メニュー
・ マーボー茄子
・ ピータン胡麻豆腐
・ 蕪の味噌汁
・ 黒米入り御飯
昨日のブログで言及した食材屋にてピータンを購入していたので、胡麻豆腐を敷いて合わせて食す。葱ソースに隠れてわずかにしか見えないが、ピータンの下でちらりと灰色の顔を覗かせているのが胡麻豆腐である。ピータンは濃厚なので、胡麻豆腐のさっぱりした口当たりと絶妙にマッチする。
自分でマーボー茄子に使っておいて何だが、どうもサヤエンドウの歯ごたえが好きになれない。「キュッキュッ」というあの音が奥歯の上に聞こえると、にわかに背筋が寒くなる。アルミホイルを噛んだときの寒気と似たものがある。味は嫌いではないのだが、どうしたものか。前歯のみで噛めば大丈夫だが、それでは変なげっ歯類みたいではないか。